岩手のニュース

<Eパーソン> 優秀な人材を地元から

米倉明道(よねくら・あきみち)九州大院修了。1985年東芝入社。東芝メモリ生産技術推進部長などを経て2017年12月から現職。57歳。東京都出身。

◎東芝メモリ岩手 米倉明道社長

 東芝の半導体子会社の東芝メモリ(東京)が、北上市を第2の製造拠点と位置付けて新工場の整備に乗り出した。1兆円規模となる超大型投資に地元の期待は大きい。昨年12月に設立された東芝メモリ岩手(北上市)の米倉明道社長に今後の展開を聞いた。(北上支局・布施谷吉一)

 −新工場の整備スケジュールは。
 「2月に土地の造成を始めた。今年夏には建物工事に入る。2019年に製造設備の搬入を進め、20年には製品の出荷を始めたい」
 「1棟だけでは雇用や投資の面で効率が悪いというのが基本的な考え方だ。市況を踏まえて2棟目、3棟目を計画していく」

 −地元では雇用拡大に期待感が広がっている。
 「来春の新卒採用は370人を見込んでいる。これに最大製造拠点の三重県四日市市からの出向者が約300人。状況に応じて順次増員し、フル稼働時には1棟当たり1000人程度にしたい」
 「四日市が位置する中京地区は製造業が盛んで、人材確保が難しい。岩手県では人材が県外に流出しているようだ。地元から優秀な人材を多く確保したい」

 −北上進出の決め手は何だったのか。
 「新工場で製造する記憶媒体のフラッシュメモリーは、スマートフォンなどの普及もあって大きな需要が見込める。データセンター向けの需要も拡大が想定される。そこで四日市に次ぐ第2の拠点が必要だった」
 「北上には東芝子会社のジャパンセミコンダクターが立地しており、進出しやすい環境にあった。工場に必要な水や電力といったインフラも整っている」

 −四日市との役割分担をどう進めるか。
 「四日市は開発拠点でもある。北上の新工場は、四日市で開発した技術を量産するのに必要だ。迅速な対応が求められており、小回りの利く工場にしたい」

 −地元の行政や企業との連携が重要になる。
 「岩手県や北上市とは進出決定の前から、インフラの整備や土地の確保で相談してきた。今後も協力をお願いしたい。四日市では長い時間をかけて関連企業とコミュニケーションを取ってきた。北上でも良好な関係を築いていきたい」


関連ページ: 岩手 経済

2018年05月08日火曜日


先頭に戻る