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<相馬農高飯舘校>村立での再開白紙に 現在募集停止中

相馬農高飯舘校の村立化を白紙に戻すことを福島県教委に報告する菅野村長

 福島県飯舘村は7日、本年度の入学募集が停止された相馬農高飯舘校の再開を巡り、村立への移行を断念することを明らかにした。村立化を目指したが、予算や生徒の確保への懸念から、村議会の承認を得られず白紙撤回した。菅野典雄村長が同日の村議会全員協議会で説明した。
 同校は東京電力福島第1原発事故後、福島市の仮校舎に移転。定員を割り込む状況が続き、県教委が村や国などと将来の在り方を検討している。
 菅野村長は協議会後の記者会見で「残念だが、復興に向けた他の課題も山積している。住民の合意を得られないと判断した」と述べ、村内での再開が難しくなったとの見方を示した。
 村は2021年4月の村内再開を目指し、県立ではなく村立による方式を検討。1学年の定員30人で「食」と「農」に力を入れ、村外からも生徒を呼び込む計画案を、4月26日の村議会全員協議会に示した。
 議員からは、教育課程の妥当性のほか、ふるさと納税や村内の太陽光発電施設の固定資産税、国や県からの支援を見込む予算に対し、懸念の声が相次いでいた。
 菅野村長は7日の協議会後、県庁を訪れて県教委に決定を報告。応対した鈴木淳一教育長は「どういう形で学校再開が可能か改めて整理していく」と語った。
 相馬農高飯舘校は各学年の定員40人で、在校生は2、3年生合わせて24人。原発事故後、村出身の生徒が減ったことなどから、県が「分校としての役割が薄くなった」として募集を停止した。


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2018年05月08日火曜日


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