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<思い立ったが入門日 週1紙上塾>感動はがきを送ろう(6)「1行」の鉄則/小林みのる

クレヨンや水彩絵の具で小林さんが描いた、夏向きの絵。言葉はここに1行だけ。相手を思い浮かべて何を描くか考え、書く1行を思案する。ただし悩み過ぎないように。「10分で仕上げる」も、もう一つの鉄則だ

 私たち日本人は、「わび・さび」の文化を持つと言われてます。これは極限まで装飾を排し、もののたたずまいをめでる心を表しているようです。

◎気持ちを端的に伝える

<日本人向きの手段>
 はがきも、ごくごくシンプルな通信手段です。封筒などのパッケージに包まれていないため、何かを入れられるわけではありません。便箋1枚よりもスぺースは狭く、書ける情報量にも限りがあります。
 昔から世界中で絵はがきなどは送られてきましたが、はがきというコミュニケーションに一番適しているのは、日本人の感性ではないでしょうか。
 「行間を読む」という言葉がありますが、字面以外で伝えたいニュアンスをくみ取るのは、装飾を排したわび・さびの文化と通じます。日本人は、はがきの文面から相手の気持ちを察するトレーニングを、幼い頃から積んでいるとも言えます。
 「感動はがき」は、言葉の量を削りに削っています。わずか1行の言葉では、具体的な要素を入れるのが難しいでしょう。でも、この鉄則は守ってほしいのです。相手に対する気持ちだけがシンプルに伝わっていくので、送られた人は警戒心を抱くことなく、受け取ることができます。
 「感動はがき」は世界中の人に送ることができますが、こうした理由から、日本人には特に適した手段ということになります。「感動はがき」は、日本人ならではの繊細な感性に合ったコミュニケーションツールなのです。

<感動押し付けない>
 日本人の心に訴え掛けるつぼを押さえ、後は受け取った相手が気持ちを動かすのに任せるというのは、一見心もとなく思うかもしれませんが、それはあくまでも相手の自発的なものでなければなりません。感動が押し付けであってはいけないのです。
 根気強く、コツコツと継続するというのも日本人が持つ美点とされます。相手に反応を無理強いせずに「感動はがき」を送り続けて、日本人だからこその深い信頼関係を築きましょう。
(はがきマーケッター)


関連ページ: 宮城 社会 週1紙上塾

2018年05月09日水曜日


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