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<ベガルタ>通算5勝4分け4敗で7位 6戦ぶり勝利 復調の兆し

 J1仙台はリーグ前半戦のヤマ場となる中2、3日の5連戦を終え、通算5勝4分け4敗で7位につける。一時は2位と好調だったが、第8節川崎戦から第12節G大阪戦まで2分け3敗の5試合白星なしと失速。6日の湘南戦で約3週間ぶりに挙げた勝利を反転攻勢のきっかけにしたい。
 湘南戦でトンネルを抜けた。見事だったのは前半3分の先制点。MF野津田を起点に中央のパス交換で守備を乱し、DF蜂須賀がフリーで上げた右クロスを前線へ駆け上がった野津田が押し込んだ。中央、サイドで4人が連動した鮮やかな崩しだった。
 「練習で繰り返した動き」(野津田)をようやく発揮できた。14得点はワースト5位タイ。多くの試合でボールを保持し、相手を押し込む割に点が取れない。後方から前の選手を追い越す動きが少なく、厚みがない。単調なクロスを読まれ、相手に身構えられた。
 FW石原は第9節磐田戦で敗れた後に「ボールを握っているのか、握らされているのか」と漏らした。その後の不振ぶりを見れば、不安は的中した形だ。
 今季は相手によって選手のポジションや布陣を変える。連戦中は疲労を考慮し、主力組を入れ替えた。功を奏した面がある一方、細部の連係が醸成されないもどかしさもある。MF中野は「押し込むまでは昨季からの蓄積である程度できるが、選手の組み合わせやポジションが毎試合のように違うと、最後に同じ絵を描けない」と明かす。
 選手の戦術への不満が膨らみ、追い込まれる前に渡辺監督は手を打った。2日のG大阪戦後のロッカールーム。沈んだムードの中、5分以上も選手に熱く語り掛けた。「われわれのサッカーを積み重ね、研ぎ澄ませよう」。湘南戦に向けた4日の練習では、珍しく自ら相手DF役を務めて声を張った。監督の必死さが伝わったのか、湘南戦で6戦ぶりの勝利を手にした。
 ワールドカップによる中断期間までに首位の広島(12日、ホーム)、強豪の鹿島(20日、アウェー)との対戦が待つ。やっと起こした復調の火種を絶やすわけにはいかない。(佐藤夏樹)

 ◇仙台の第8節以降の戦績
節 対戦相手 スコア  得点者
8  川 崎(H) 0―0△
9  磐 田(H) 0―3●
10 C大阪(A) 1―2● 蜂須賀
11 札 幌(H) 2―2△ 西村、大岩
12 G大阪(A) 0―1●
13 湘 南(A) 3―1○ 野津田、西村2
 ○…勝ち △…引き分け ●…負け
 H…ホーム A…アウェー


2018年05月09日水曜日


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