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<宮城のご当地マラソン>(8)しろいし蔵王高原マラソン(白石市)/激坂乗り越え名湯満喫

力を振り絞ってアップダウンの激しいコースを走る選手たち=昨年9月10日、白石市(実行委提供)

 白石市の「しろいし蔵王高原マラソン」は毎年9月中旬、秋の気配漂う蔵王山麓を疾走する。牧歌的な大会名からは想像できない過酷なコースが待ち受ける。
 同市福岡深谷の国立花山青少年自然の家南蔵王野営場が発着点。3〜20キロの起伏に富んだコースの高低差は約100メートルもある。
 ラスト1.5キロが一番の難所だ。その名も「激坂」。最大斜度10.5%の上り坂が体力を消耗したランナーたちに牙をむく。
 苦難の先には「楽園」がある。参加者全員に温泉入浴券が贈られ、名湯でゆっくり疲れを癒やせる。
 野営場のオープンを契機に1987年に始まった。市や市体育協会などが主催し、今年32回目を迎える。
 同市の半沢克美さん(90)は日本陸連のS級(旧終身第1種)公認審判員の資格を持ち、初回から競技役員を務める。技術総務としてコースの距離表示や、制限時間に間に合わない選手の収容などを担ってきた。
 大会前の豪雨でコースが砂利で覆われたり、土砂崩れに見舞われたりして開催が危ぶまれたこともあった。「多くの尽力で30年も開かれてきた。自動計測の記録や順位を、かつては手分けして手書きしていた。九州や関西からも人を呼び込む大会をずっと続けてほしい」と期待を込める。
 出場者は初回の857人から徐々に増え、第28回(2014年)の1943人が最多。近年は1500人前後が各地から集まる。
 第1回から連続出場の同市の神尾貢さん(64)は親子ペア(3キロ)や男女年齢別5キロで走ってきた。最近は娘や孫と3世代でウオーキング(5キロ)を楽しむ。
 「激坂は空を見上げながら走っている感じがする。坂を乗り越えた後、家族みんなで食事するのがいい。健康で体力が続く限り参加したい」と今年も心待ちにする。

<走ってみよう>
 今年は9月16日。3、5、10、20キロの4コースで小学生、中学生、高校生、男女、年齢別、親子など計30種目。小学生以上のウオーキング(5キロ)、ジョギング(3キロ)もある。参加費は小中学生1000円、高校生1500円、一般4000円など。全員に記念Tシャツと温泉入浴券をプレゼントする。応募締め切りは7月20日で、インターネットなら同27日。連絡先は実行委員会事務局0224(22)1343。


2018年05月09日水曜日


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