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<宮城県警>求ム警官!あの手この手 少子化・民間人気で志願者減少

リクルーターの指定書を受け取る宮城県警の若手職員。「警察官離れ」を食い止められるか=4月23日、宮城県庁

 宮城県警が警察官と警察職員の志願者減に歯止めをかけようと、本腰を入れ始めた。少子化や、景気回復で採用が活発な民間企業に学生が流れた影響で、昨年は採用試験応募者が約四半世紀ぶりに1000人を割り込んだ。リクルーターの若手警察官を増やしたり、警察学校の規則を緩めるなど人材確保に躍起だ。
 県警は4月下旬、95人の若手警察官らにリクルーターの指定書を手渡し、協力を要請した。いずれも大学・高校卒業後5年未満の若手で、5月中旬〜8月下旬の出願期間に合わせて出身校を訪ね、学生らに受験を働き掛ける。
 警務課の採用担当者は「年齢の近い警察官が仕事のやりがいを話すことに説得力がある」と期待する。
 同課によると、リクルーター指定は2013年に始まり、今年は前年から12人増やし過去最多。県警は本年度、警視ポストの「採用調査官」を新設し、中長期的な採用体制を目指す。
 警察官・警察職員の志願者は近年減り続けている。
 過去10年の県警の採用試験受験者数はグラフの通り。2010年の2036人(競争倍率10.7倍)をピークに減少に転じ、17年は796人(4.2倍)と16年の893人に続き2年連続で1000人を下回った。応募者数も昨年は944人で1993年以来、24年ぶりに1000人を割った。
 採用担当者は「優秀な人材を得るには、せめて6倍(の競争倍率)は欲しい」と漏らす。減少要因は少子化や民間人気に加え「『警察学校が厳しい』というイメージで敬遠されている可能性もある」とみる。
 このため県警は昨年、警察学校の規則を一部緩和した。男性は従来の丸刈りから短髪、女性は短髪から耳が隠れる「ショートボブ」まで許可。禁止だった女性の化粧もファンデーション程度は認め、携帯電話の使用は従来の「週末のみ」から、平日夕方以降も使えるように改めた。
 県警察学校の村上達洋副校長は「規則の緩和は学生に好評のようだ。時代に合わせて変化しないと若者に受け入れられなくなる」と話す。


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2018年05月10日木曜日


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