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<仙台南北線停電>あすまでケーブル調査、原因究明へ

事故調の終了後、推測される漏電原因をボードで説明する森理事(右)

 仙台市地下鉄南北線で4月18日、送電が止まり全区間の運転が約6時間停止した事故は、線路脇の側溝が沈下して地下ケーブルが損傷し、漏電が起きた可能性があることが9日、明らかになった。市交通局は同日、幹部職員による高速鉄道事故等調査委員会を設置。八乙女−黒松間で11日朝まで地下ケーブルの状況を調べ、原因究明を進める。
 市交通局によると、現場は黒松トンネルを八乙女方面に出て高架に差し掛かる区間。斜面に盛り土をしてコンクリートの擁壁で土留めをし、線路を敷設した。
 こうした場所に電柱が立つのは南北線、東西線でこの1カ所だけ。送電ケーブルが線路や側溝の下を通り、電柱に付設されて架線とつながる。
 事故前に盛り土が沈下、側溝も沈んだとみられるが現時点で原因は不明。現場付近では東日本大震災後、地震の揺れでレールの高さが8ミリ低くなったことが分かり、全線復旧前に補修工事を行っている。
 市交通局は、側溝が地下ケーブルを押しつぶした可能性があると推測。4月25日の現地調査で地下ケーブルを撤去しようとしたが、3トンの力をかけても引き抜けなかったという。
 事故調の委員長を務める森研一郎交通局理事は「発火したのは地上だったが、ケーブルに損傷はなく、地下のどこかで漏電した仮説が成り立つ」と語った。
 市交通局は側溝付近の補修や送電ケーブルの交換を行い、5月中に全面復旧させる方針。事故調は鉄道電力の専門家をオブザーバーに招き、助言を求める。
 市地下鉄の事故調設置は2006年、南北線富沢駅近くの引き込み線で起きた脱線事故以来。森理事は9日の初会合で「徹底した調査と検証で、一層の安定輸送を目指す」と強調した。


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2018年05月10日木曜日


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