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<塩釜・旧えびや旅館>天井画サクラサク NPO、修復完了13日お披露目会

修復された「桜の間」の天井画
天井画が修復された旧えびや旅館=塩釜市本町

 宮城県塩釜市の明治初期の建築物「旧えびや旅館」にある天井画の修復が完了し、日本画の技法でよみがえった満開の桜の絵が観光客の目を楽しませている。13日、お披露目会が現地である。

 修復されたのは、3階の6畳「桜の間」の天井画。無名の絵師の作で年代は不明。国の天然記念物「塩釜桜」とみられる八重桜の幹が枝を広げて咲く様子が、墨や胡粉(ごふん)、絵の具といった日本画の画材で天井板に立体的に描かれている。
 建物を所有・運営するNPO法人「NPOみなとしほがま」の依頼で、東北工大工学部の中村琢己講師(日本建築史)のグループが復元を担当。仙台市の日本画家天笠慶子さんの助言を受けて作業を進め、絵を模写し、すすけた天井を洗浄した上で足場を組んで筆を入れ、4月に完成させた。
 NPOの大和田庄治事務局長は「1年かけて再現した学生ら多くの方々の協力に感謝したい。天気によって見え方も変わる。天井を見る泊まりの会も考えてみたい」と話す。
 建物は当時珍しい木造3階で、1876年の明治天皇東北巡幸時に参議の大隈重信ら随行者が宿泊した。旅館として営業後、茶舗などが入った。東日本大震災で被災して解体が決まったがNPOが保存運動を展開し、購入した。土日の正午〜午後3時に開館、公開している。
 13日のお披露目会は午後2時から。天笠さんが伝統技法などを解説する。入館料300円。要申し込み。連絡先は旅館1階のカフェ「はれま」090(4557)1671。


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2018年05月10日木曜日


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