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<秋田おばこ農協巨額赤字>役員に損害賠償求める 臨時総代会で緊急動議

約6時間続いた臨時総代会の会場を後にする出席者

 コメの直接販売による巨額赤字問題で秋田おばこ農協(秋田県大仙市)は9日、市仙北ふれあい文化センターで臨時総代会を開いた。役員が長年赤字を看過してきたことへの不満から紛糾し、予定の3時間を3時間超過して終えた。
 精算済みの2011、12年産米の赤字額計約26億9000万円について、当時の役員に賠償を求める緊急動議が提出され、賛成多数で可決された。
 緊急動議を出した市内の大槻四郎さん(70)は「役員には経営責任がある。全額は無理でも誠意を見せてほしい」と指摘。秋田県美郷町の男性(75)は動議に賛成したが「赤字はコメ取引で出た。農家の負担は仕方がない」と述べた。
 このほか役員報酬や職員給与の削減などを盛り込んだ経営改善計画の骨子案などが可決された。赤字解消に向け、主食用米で60キロ当たり500円、加工用米同300円の負担を組合員に求めることも説明された。
 2月下旬から赤字原因を調べていた「秋田おばこ農協米穀事業に関する役員責任等第三者調査委員会」は、当時の全役員に損害賠償責任が認められると指摘した。
 市内の別会場で記者会見した原喜孝組合長は「『だまされていた』という強い憤りを組合員からぶつけられた。本来ならば役員の責任を示した上で、改善計画を出したかった」と陳謝した。

[秋田おばこ農協米穀事業に関する役員責任等第三者調査委員会]おばこ農協が事実確認と原因究明を目的に設置した。秋田県の弁護士や東京の公認会計士ら4人で構成。調査期間は2月24日〜4月8日。役職員へのヒアリングや電子データを復元するなどして分析した。


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2018年05月10日木曜日


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