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<小動物と暮らす>フェレット編[1]しつけでかみ癖なく

飼育ゲージでハンモックを使う場合、糸や布をのみ込まないように注意を

 フェレットはイタチの仲間です。米国では犬や猫の次に人気があると言われており、日本でも根強い人気があります。
 人気の秘密は、ベタ慣れするためです。子どもの時期にしっかりしつければかみ癖もなく、人が大好きな性格になります。毛色がさまざまで多頭飼いがしやすく、2〜3匹飼育している方も少なくありません。
 フェレットは本来、肉食動物です。ビルに数匹放すと、ビル中のネズミを捕ってしまうといわれるほど、ネズミ捕りの名人です。かむ力も相当あります。小さな時のしつけは犬同様しっかりしておいてください。
 フードは外国製の方が良質だと思います。米国には、フェレットの繁殖からフードの製造まで、半世紀以上にわたって手掛けるマーシャル社もあります。
 フードは専用のみ、おやつは必要ありません。かえって体調不良を引き起こす原因になります。完全な肉食動物が故に、腸がとても短く多くのものを消化できないのです。
 飼育ケージは、金網製がよいでしょう。ハンモックも販売されていて、中で寝るので入れても構いません。ただし、かんで糸がほつれてきたり、布を破ってしまったら、すぐに新しい物と交換してください。糸や布をのみ込んで腸閉塞(へいそく)を起こす恐れがあります。
 体重600〜2000グラムほどの小さな動物なので、シャンプーで体を洗う行為は危険です。ずぶぬれにした体を一瞬で乾かせなければ風邪をひきます。乾かすためのドライヤーの熱風は大きなストレスです。蒸しタオルでゴシゴシとこする程度で十分です。
 シャンプーで毛の根元のバリアーまで取ると、皮膚病の原因になります。野生動物が皮膚病になることがないのは、生涯体を洗わないことが一つの要因です。
 当院では、かなりの数のフェレットを診察してきましたが、一人の飼い主も体を洗う方はいませんでした。それ故に皮膚病もほぼ皆無でした。
 次回は病気とけがについてお話しします。
(獣医師・川村康浩)


2018年05月11日金曜日


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