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<宮城のご当地マラソン>(10完)わたり復興マラソン(亘理町)/完走後ははらこ飯で笑顔

昨年のわたり復興マラソン。多くのランナーが参加賞のはらこ飯を楽しみにしている=2017年11月12日、亘理町

 「みんな笑顔で、いい光景だなあと感じた」。愛知県岡崎市職員の入木庸介さん(30)は今年3月まで2年間、亘理町役場に応援職員として派遣されていた。思い出の一つが、わたり復興マラソンに参加し、走り終えた後のくつろぎのひとときだという。
 選手らが参加賞のはらこ飯と野菜たっぷりの豚汁を笑顔で頬張っていた。入木さんは「またぜひ、町の皆さんと走りたい」と言う。
 大会は1991年に始まった。東日本大震災前は「わたり・鳥の海マラソン」の名称で、沿岸部の荒浜周辺を走っていた。
 初回は174人が出場。はらこ飯を振る舞い始めた正確な時期は不明だが、第5回大会の出発ゲートの写真に「元祖はらこめしのふるさと」の文字が見える。早い時期から郷土料理のPRを兼ねていたことは間違いないようだ。
 「参加賞に加え、鳥の海周辺の風光明媚(めいび)な景色と上下の少ない走りやすさも人気を呼んだようだ」と事務局を務める町生涯学習課の片岡正春さん(51)。震災前年には1460人が参加するまでになっていた。
 震災で2011年は中止した。12年に荒浜で再開したものの、復旧工事の影響を避けるため、13年から内陸部に会場を移した。復興が進み、11月11日に開催する今年から6年ぶりに荒浜地区に戻る。
 4月に再開した運動施設「鳥の海公園」が発着地点となる予定で、主に阿武隈川沿いを走るコースになりそうだ。
 はらこ飯は毎年、荒浜の産直施設「鳥の海ふれあい市場」の組合員が大会当日、未明から用意する。豚汁は町レクリエーション協会員と町職員が数日前から準備する。
 「復興が進んだ荒浜で郷土の味を楽しんでいただきたい」。ふれあい市場理事の菊地一男さん(71)が地元の思いを語ってくれた。

<走ってみよう>
 1851人がエントリーした17年大会は2、3、5、10キロで男女・年齢別に15種目を設けたほか、1.5キロの親子ペアもあった。参加料は一般、親子ペア2500円、高校生2000円、小中学生1000円。最も遠くから参加した人を対象にした遠来賞もある。8月上旬に参加の受け付けを始め、9月中旬に締め切る。連絡先は大会事務局0223(34)0511。


2018年05月11日金曜日


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