山形のニュース

ビジネス学ぶ高校生が法人設立 商品開発、市場調査…自前で財源、地域に貢献

酒田光陵高がこれまでに開発したグッズについて話し合うスカイズのメンバーら

 学校で学ぶビジネスの手法を実践し、地域課題の解決につなげようと、山形県立酒田光陵高ビジネス流通科の生徒全員ら約130人が一般社団法人「SKIES(スカイズ)」を設立した。地域の窓口になって他学科と連携して商品を開発したり、販売したりする。東日本大震災後に機運の高まる「社会起業」を意識し、活動の財源を自ら稼ぐなどして、継続的に地域で役割を果たしていく。

 同高はビジネス流通科を含む商業科の他、普通科、工業科、情報科が設置され、実業系の専門教育に力を入れる。これまでも地元の福祉施設と連携して弁当を開発、販売するなどしてきたが、生徒の卒業で継続的な活動が難しかったのに加え、教育上の制約から利益を出して資金を運用できないといった課題があった。
 2月に設立した法人で生徒らは社員となり、活動費を自ら企画立案した商品の販売などで捻出し、利益を継続的に繰り越していくことが可能になった。
 具体的な活動内容は今後、社員総会を開催して決めるが、地域からの依頼に基づいて、工業科や情報科と協力した商品開発や市場調査、イベントへの人材派遣、国際交流といった事業を展開したいという。
 法人の役員には教員らが就任し、生徒らの活動をサポートする。法人理事の梅津吉絵・ビジネス流通科学科長は「生徒は単なるボランティアではない。社会との関わりの中でビジネスを学び、さらには地元から頼りにされるような仕組みを整えたい」と強調する。
 生徒らは4月上旬、インバウンド(訪日外国人旅行者)誘致組織から依頼され、酒田市を訪れたタイの法曹関係者一行をタイ語の横断幕を掲げて見送った。
 ビジネス流通科3年の高瀬嘉蓮(かれん)さん(18)は「下級生も協力してくれ、みんなで活動するので心強い。酒田のいいところをアピールするような活動を生徒らで考えていきたい」と話す。
 酒田光陵高は2012年に、酒田市内の公立4高校を統合し開校した。


2018年05月11日金曜日


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