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考える力 秋田からタイヘ 教員派遣「探究型授業」を伝授

昨年6月、タイで探究型授業を行う秋田県の教員(県教委提供)

 秋田県の教育現場で長く培われてきた「探究型の授業モデル」を通して、秋田とタイとの教育交流が進んでいる。交流3年目となる本年度はタイに教員を派遣するだけでなく、タイの教員が現地で秋田式の授業を実践するノウハウの普及にも取り組む。

 県は2016年度から年2回、授業の質向上を担当する教育専門監の教員ら約10人を首都バンコクの小中学校に送り出してきた。タイの子どもたちが学ぶ国語や算数などの授業を行ったり、授業研究会を開いたりして互いの指導力向上を図った。
 今回は8月と来年2月にそれぞれ1週間派遣する。4月26日にあった発足式で、鷹巣南中(北秋田市)の堀内亜希子教育専門監は「グローバルに活躍するための課題解決能力を伸ばしたい」と意気込んだ。
 探究型の授業は子ども自身が課題を見いだし、少人数での討論などを経て考えをまとめていくのが特徴。秋田が先進地とされる。バンコクでの2年間の交流は探究型の手法を取り入れ、複数の絵を見て物語を作る国語の授業などを行った。
 こうした授業に慣れていないタイの子どもは戸惑った様子も見せたが、グループで話し合ううちに積極的に発言できるようになった。タイの教員にも好評だったという。
 本年度以降は、秋田の教員が指導案や教室での振る舞いを指導しつつ、探究型授業の実践を目指す現地の教員の独り立ち支援を重視する。秋田での授業を教育旅行などで見てもらう機会もつくる予定だ。
 県教委の米田進教育長は「探究型の授業は秋田の教育資産。タイを足がかりにアジア諸国に交流を広げていきたい」と語る。


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2018年05月12日土曜日


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