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<仙台市教委>給食費、来年度口座振替に統一 学校集金を廃止、手続き8万人必要

 仙台市教委は2019年度、学校給食費の徴収方式を口座振替に統一し、学校での集金をやめる。給食費を市全体で管理する「公会計化」に伴う見直しで、学校の事務軽減や着服などの不祥事防止が狙い。今年9月ごろに切り替え作業を始める。手続きが必要となる園児や児童生徒は約8万人に及ぶため、市教委は保護者の負担軽減策を検討している。
 徴収方式の見直しイメージは図の通り。市立幼稚園、小中学校、中等教育学校、特別支援学校、定時制高校の計188校の方式を合わせる。給食を提供していない市立普通高校は除く。
 市指定の37金融機関から振替口座を選んでもらい、19年4月から年数回、給食費を引き落とす。振替手数料は市教委が負担する。
 このうち164校は既に集金を廃止し、口座振替を採用している。公会計化で市教委が給食費を一括管理する方式になり、支払先が学校から市教委に変わるため、改めて手続きする必要がある。
 市教委は保護者が金融機関の窓口に足を運ばなくても、専用の申請用紙に口座番号など必要事項を記して提出すれば、市教委が手続きを代行するなど負担の少ない方法を検討する。
 給食費を集金する学校では、現金を封筒に入れて児童生徒に持たせ、教室で回収するケースが多い。子どもが封筒を紛失したり、保護者が納付を忘れたりすることもあり、徴収管理や会計事務の負担が大きい。
 口座振替で未納の保護者に督促する手間が省ける。現金を扱わなくなることで不正行為も防げる。市内では昨年、若林区の小学校で事務職員が給食費を横領する不祥事が発覚した。
 現在、給食センターを利用する103校は、集めた給食費を市教委に納め、市の歳入として管理する公会計方式を採る。食材費は別途予算化されており、給食の質を一定に保てる。
 83の単独調理校など85校は、校長が給食費を管理する私会計方式。集まった給食費の範囲でしか食材費を出せないため、未納の増減や食材価格の変動によって、給食の内容が大きく左右されてしまう。
 市教委は学校間で「給食格差」が生じないよう来年度から公会計に統一する。併せて給食費の徴収方法も見直し、安定した給食の提供と会計の透明化を図る。
 政令市では千葉、横浜、大阪、福岡の4市が口座振替に統一している。市教委健康教育課の西崎文雄課長は「口座振替への切り替えで保護者には少なからず負担を掛けるが、適正な給食のため協力をお願いしたい」と話す。


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2018年05月13日日曜日


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