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<山形公立中高入試採点ミス>解答欄に正誤や配点直接記入 用紙様式が影響か

 今年1、3月実施の山形県内の公立高校と県立中学1校の入試で計253件の採点ミスがあった問題で、採点する教職員が解答欄に正誤や配点を直接記入する解答用紙の様式が多数のミスを誘発していた可能性が高いことが13日、採点実務に詳しいベテラン教員らの証言で分かった。採点者3人のうち最初の採点者が付けた○×を2、3番目の採点者が追認しやすくなる上、正誤や配点の修正で解答用紙が見にくくなり、集計ミスにつながったとみられる。

 県教委によると、判明した採点ミスのうち特に多かったのは(1)配点の記載ミス(110件)(2)正誤や減点部分の見逃し(92件)(3)各問の得点集計ミス(49件)−など。最初の採点者の○×の付け間違いがそのまま素通りしたり、2、3番目の採点者が訂正しても点数に反映されなかったりした例が目立った。
 こうした事態を避けるため、宮城県は数年前、解答欄ではなく、左側に設けた正誤欄に○×を記載する様式に変更。山形県と同様に採点者3人でチェックする方式だが、2、3番目の採点者は先の採点者が付けた○×を正答表で隠した上で○×を記載する決まりにした。近年は採点ミスは確認されていないという。
 両県の理科の採点済み解答用紙をイメージ図で比較すると、山形は最初の採点者が小問ごとの○×や配点を赤ペンで記し、2、3番目の採点者が確認したことを示す下線や、訂正を表す2本線などをそれぞれ青、緑で記載。用紙全体が雑然とした印象になり、各問の配点を集計する際も頻繁に視線を動かさなくてはならない。
 一方、宮城は受験生が記入した解答と採点者による○×、配点の記載がはっきり区別されている。
 山形県教委は今回のミスを受け、採点マニュアルを根本的に見直す方針。ただ、最新の採点方法などは毎年秋の全国高校入学者選抜改善協議会などで各県教委の担当者が共有していたはずで、対応の遅れを指摘する声も上がっている。

[山形県公立中高入試の採点ミス]全公立高と県立中の計52校のうち34校で253件の採点ミスが判明。県教委は現在、52校の入試答案を過去数年分にさかのぼってミスの有無を調べている。過去の採点ミスで不合格となった場合、現在の高2、高3の生徒らについては編入を認めるなどの対応も検討している。一連の問題の発端は、受験生の保護者が答案を開示請求した結果、採点ミスで不合格とされていたことが分かり、追加合格となったことだった。


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2018年05月14日月曜日


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