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<山形公立中高入試採点ミス>宮城は正誤欄方式「時間倍だが必要」「事後確認用意に」

 採点者3人による「3回チェック」でも防げなかった山形県公立中高入試での多数の採点ミスは、解答用紙の様式が原因だった可能性が浮上した。
 県内の公立高で採点実務を担って約30年のベテラン男性教諭は「最初の採点者が赤ペンで付けた○×が目に入ると、2番目以降の採点者に先入観を与える可能性は否めない」と明かす。
 小問ごとの得点記入欄がないため、解答欄に記載せざるを得ないことも教職員の負担を重くしている。
 採点歴約10年の男性教諭は「集計の時に見落としたり、数字を読み間違えたりするミスが2、3回目のチェックで見つかることが度々あった」と証言する。
 宮城県の解答用紙も数年前に変更するまで、ほぼ山形県と同様の様式だった。両方の様式を経験した採点歴約30年の宮城県内の男性教諭は「以前の方式では2、3番目の採点者は最初の○×につられてしまう」と認めた上で、「今は自分の目と頭で確認する分、以前の倍の時間がかかるが、受験生のことを考えれば必要な改善だ」と話す。
 解答欄に○×や配点などが記載されない点については「受験生の答えの部分が汚れないので、開示請求を受けた際なども事後の確認が容易になる」との利点を挙げた。

[山形県公立中高入試の採点ミス]全公立高と県立中の計52校のうち34校で253件の採点ミスが判明。県教委は現在、52校の入試答案を過去数年分にさかのぼってミスの有無を調べている。過去の採点ミスで不合格となった場合、現在の高2、高3の生徒らについては編入を認めるなどの対応も検討している。一連の問題の発端は、受験生の保護者が答案を開示請求した結果、採点ミスで不合格とされていたことが分かり、追加合格となったことだった。


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2018年05月14日月曜日


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