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伝統の味「かに八」 仙台の老舗が屋号改め新店舗で再出発

新たな地で歩みだした「かにはち」

 仙台市の老舗かに料理専門店「かに八」が青葉区国分町2丁目の新店舗に移り、再出発した。近くの国分町1丁目にあったビルの老朽化に伴い半世紀近く営業した旧店舗を離れ、屋号を「かにはち」と改めた。関係者は「伝統を受け継ぎながら、より満足していただけるよう努めたい」と誓っている。

 新店舗は4月中旬、営業を始めた。面積約120平方メートルで、カウンター14席とテーブル26席を備える。店内にはカニをあしらった焼き物などが飾られ、落ち着いた雰囲気が漂う。
 旧店舗から味を守り続けるかに料理専門のスタッフや和食の料理人、フレンチのシェフらが腕を振るう。フレンチの技法をベースに和の食材や調理法を採り入れた料理も提供する。
 社長の林優子さん(52)は「店を続けるのは使命と思っている。お客さまはリラックスしておいしい料理を味わってほしい」と語る。
 店は1892年、林さんの祖先が仙台で茶店を開いたのが始まり。戦争による営業中断を挟み、林さんの父で3代目の寿男さんが、かに料理専門店として再スタートした。
 寿男さんは、がんを患い2011年6月に亡くなった。当時、塾講師だった優子さんから家業を継ぐ意志を告げられ、「できることを一生懸命やりなさい」と思いを託した。
 常連客の一人、塩釜市の佐々木金治さん(64)は「客を大切にして丁寧に料理を作る姿勢が一貫している。これからも応援したい」と言う。
 営業は午前11時半〜午後3時、午後5〜10時。ランチ(1200〜3500円)とコース料理(8000〜2万円)がある。日曜と年末年始は定休。連絡先は022(263)1531。


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2018年05月16日水曜日


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