宮城のニュース

<ほっとタイム>一日限り思い出浸る 旧志津川保育所、解体前に一般開放

アルバムの写真を撮影する来場者

 かつての卒園生や親御さんが一日だけ思い出の世界にタイムスリップした。宮城県南三陸町志津川上の山地区に残る旧志津川保育所が13日、間もなく始まる解体工事を前に一般開放された。
 旧保育所は1975年に開所し、半世紀近くにわたって地域の子どもたちを育ててきた。東日本大震災の津波で床下浸水したが、3カ月後に再開した。
 会場に並んだのは行事や日常の様子を収めた約100冊のアルバム。訪れた人が次々と手にし、幼い頃の自分や子どもを懐かしそうに見詰めた。
 2年間通った同町戸倉の公務員須藤新太さん(23)は津波で自宅が全壊し、過去の写真はほとんど残っていないという。「幼少期の記憶が鮮やかによみがえった。写真を見て元気が出た」と笑みを浮かべた。
 旧保育所は老朽化を主な理由に解体されるが、カメラが切り取った思い出は色あせない。1月に移転新築した保育所でもアルバムを大切に保管し、後世に受け継いでいく。(南三陸支局・佐々木智也)


関連ページ: 宮城 社会

2018年05月16日水曜日


先頭に戻る