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<十勝沖地震50年>「災害への心構えが必要」追悼式で遺族が訴え 五戸

時々涙ぐみながらあいさつする川村さん

 東北や北海道で52人が犠牲になった「十勝沖地震から50年となる16日、大きな被害があった青森県内で慰霊式が開かれた。出席した遺族や生徒らは犠牲者の冥福を祈り、地震の記憶を後世に引き継ぐことを誓った。

 11人が犠牲となった五戸町では、同町豊間内の地蔵尊公園で50周年追悼式があった。出席した遺族や町関係者ら約50人は、地震発生時刻の午前9時49分に黙とう。遺族を代表して、地震による土砂崩れで両親を亡くした同町の川村和人さん(56)があいさつした。
 当時小学1年生だった川村さんは下校途中、両親が田んぼで埋まったことを親族から聞いたという。両親の姿を見ても「死んだことがよく理解できず、ただ怖いという気持ちで見られなかった」と涙ぐんだ。
 養子の話もあったが、親族らの助けで、地震後もきょうだい4人が一緒に暮らせたことに触れ、「この50年間、私の支えは地域の人や友人、親族の強い絆だった」と振り返った。
 式典後、川村さんは「どんな災害でも家族を亡くすのはつらいこと。いつ起きるか分からないという心構えが必要だ」と話した。

[十勝沖地震]1968年5月16日午前9時49分発生。震源は青森県東方沖で、地震の規模はマグニチュード(M)7.9。東北では青森、むつ、八戸、盛岡の4市で震度5(当時)を観測した。青森県のまとめによると、全犠牲者52人のうち県内だけで48人。前日まで雨が続いた影響で、県南地方を中心に山崩れや地滑りが多発し、被害が拡大した。太平洋沿岸では津波も発生し、岩手県の大槌湾では5.7メートルに達した。


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2018年05月17日木曜日


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