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<気仙沼・防潮堤施工ミス>「宮城県全体の利益考慮」知事、現状維持案を提示

防潮堤を現状のまま設置する県の方針について理解を求める村井知事

 東日本大震災で被災した気仙沼市内湾地区の魚町に建設中の防潮堤を宮城県が計画より22センチ高く造っていた問題で、村井嘉浩知事は18日、防潮堤を現状のまま設置する方針を明らかにした。同日、市役所であった住民団体「内湾地区復興まちづくり協議会」で、県の最終案として提示した。しかし、協議会は「防潮堤背後地の土地区画整理事業には影響がない」などとして造り直しを求める方針を決めたため、了承は得られなかった。
 村井知事は現状のまま設置する理由として(1)既に半分以上、工事が進んでいる(2)一部に設置済みの(津波襲来時に浮力で立ち上がる)フラップゲートの再設置には高い技術力が必要で時間がかかる(3)造り直しには2億〜3億円の費用がかかる−の3点を挙げた。
 村井知事は「全ての責任は私にあり、おわびする」と謝罪した上で、「(工事の)進行状況が50%を超えており、県全体の利益を考えると後戻りせずに進めたい」と理解を求めた。
 造り直しには費用負担が生じる点にも触れ、「不安全な方向なら他の県民も納得するが、(高さが増し)より安全度が高まる防潮堤への税金支出は理解してもらえない」と説明した。
 県は今後も協議会との話し合いに応じる考え。今回示した最終案について村井知事は「最終の意思決定であり、大きく方針を変えることはない」と強調した。


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2018年05月19日土曜日


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