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<秋田大雨>堤防改修 着工日に氾濫 「皮肉な話」知事嘆く

盛り土があるだけの雄物川岸。氾濫を止められなかった=19日午前11時ごろ、大仙市の寺館付近

 秋田県内を襲った大雨で雄物川が氾濫した19日、被害に遭った大仙市協和峰吉川地区では河川激甚災害対策特別緊急事業(激特事業)として堤防の整備改修を行う着工式を予定していた。堤防は昨夏の大雨被害を受けて計画されたが、その矢先の被害発生となった。
 着工式を行う予定だった場所は、今回雄物川が協和峰吉川地区で氾濫した地点からわずか2キロ。河川堤防の姿は形もなく、ところどころに盛り土がある程度。氾濫で両岸の農地は広く冠水した。
 左岸の同市寺館の農業鈴木吉右衛門さん(84)は「急に水位が上がった。水が引いた後に流木やごみを拾わなければならない。田植えが遅れる」と残念がる。
 激特事業では2022年度までに、国土交通省が堤防整備や河道掘削工事を進める計画。今回氾濫した秋田市の雄和、大仙市の協和峰吉川、寺館の3カ所を含む計27キロで堤防を整備改修する。
 協和峰吉川では、大雨の度に氾濫が繰り返されているという。昨夏も倒伏被害があり、収量は大きく減った。農業武藤豊さん(58)は「早く堤防を整備してほしい」と要望する。
 整備着工日に起きた氾濫に、佐竹敬久知事は19日朝の災害対策本部会議で「皮肉な話だ」と嘆く。「氾濫した場所は大雨に弱く、繰り返し被害を受けている。国はかさ上げなどの対策を急いでほしい」と訴えた。


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2018年05月20日日曜日


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