秋田のニュース

<秋田大雨>秋田市、市長がトップの対策本部設置せず「被害最も多いのに」対応に疑問

被害情報を集約した大仙市の第1回災害対策本部会議=19日午前8時35分ごろ、大仙市役所

 18日から19日にかけて記録的な大雨に見舞われた秋田県で、部長級が指揮を執る「災害警戒対策部」の設置にとどめた秋田市の対応に疑問の声が上がっている。秋田市と同様、雄物川が氾濫した大仙市は市長がトップとなる災害対策本部を設置しており、自治体間で対応が分かれた。

 両市は昨年7月の大雨でも雄物川が氾濫した。今回は19日午前3時ごろに大仙市の協和峰吉川と寺館で、同日午前6時ごろに秋田市雄和で氾濫を確認した。
 秋田市防災安全対策課は「全市的な大規模被害があった場合は本部を設置する。被害状況を総合的に判断した。昨年も設置を見送った」と説明する。しかし県からは「床上浸水や水田の浸水被害は県内で最も多い」と、秋田市の対応を疑問視する声が聞かれる。
 大仙市は、18日午後5時に市内に土砂災害警戒情報が発令されたことを受け、老松博行市長が30分後に警戒対策部から対策本部への格上げを決めた。本部長として徹夜で情報収集や現地視察に当たった。
 秋田市では、18日午後10時までの24時間雨量が観測史上最大を記録した。避難勧告は19日午後6時半まで続いた。市は18日午後4時50分に災害警戒対策部を設置したが、対策本部に格上げしないまま20日午前に対策室へと態勢を縮小した。
 県は、18日午後7時に災害対策部を災害対策本部に格上げした。佐竹敬久知事は、21日の定例記者会見で「全県的な災害になると早めに判断した。昨年の経験を踏まえた」と振り返る。
 佐竹知事は「秋田市は前例に倣ったかもしれない」と推測しながらも「結果として本部に引き上げても良かった」と述べた。
 穂積志秋田市長は19日正午すぎ、知人の結婚式のために飛行機で上京していた。正午ごろ、川の水位が下がっているのを確認したという。取材に対し、「電話とメールでの連絡態勢を構築して出発した。しっかり対応できた」と話した。


関連ページ: 秋田 社会

2018年05月22日火曜日


先頭に戻る