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町屋を再生 交流の場に 新庄中心部「のくらし」オープン

古い建物や調度品を生かして改修した「のくらし」の内部=新庄市万場町
市民の交流の場としてオープンした「のくらし」の外観

 空き家、空き店舗の増加が深刻化している新庄市中心部で、地元のまちづくり団体が21日、長く空き家になっていた築約100年以上の町屋を改修し、喫茶やイベントなどの貸しスペースを備えた「のくらし」をオープンさせた。空き家活用の学習会を重ね、受講者のネットワークから再生のアイデアが具体化。市民が集い、学び、交流する場として期待されている。

 「のくらし」は、20年以上も使われていなかった木造一部2階の洋服仕立て店兼住宅約90平方メートルを改修。1階部分の約70平方メートルを喫茶スペースと小規模なイベントも開催できる空間によみがえらせた。古いミシンやたんすなども置かれ、昔懐かしい雰囲気を保ち、一部には行政書士事務所も入居する。
 改修計画は、一般社団法人のまちづくり団体「最上のくらし舎」(新庄市)が昨年春始めた空き家活用のセミナーがきっかけ。
 ともに代表の建築家加藤優一さん(30)と地域おこし協力隊OGの吉野優美さん(30)が、受講していた建物所有者の農業斎藤智博さん(41)や地元信用金庫の関係者らと知り合い、打ち合わせを重ねた。
 改修費には、日本財団が各地の信金と連携して行う「わがまち基金」から1000万円の助成を受けることが決まり、計画は一気に具体化していったという。
 斎藤さんは「以前から、この建物を生かしたいと思っていた。セミナーで知り合った人たちと協力し、ここまで来られた」と満足げ。加藤さんと吉野さんは「地域や世代を超えて『みんなのくらし』を支える場にしたいと思い、『のくらし』と名付けた。まちづくりや暮らしに役立つ勉強会を開いていきたい」と話す。


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2018年05月22日火曜日


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