福島のニュース

<野口英世>没後90年偉業はあせず ガーナからも参列者、ドラムで悼む

伝統のドラム演奏で野口をたたえたガーナ関係者

 福島県猪苗代町出身の世界的細菌学者、野口英世(1876〜1928年)の没後90年に当たる21日、同町の長照寺で命日祭があった。野口が黄熱病研究で滞在中に亡くなったガーナや地元の関係者が参列し、野口の偉業伝承に向けた決意を新たにした。

 在日ガーナ大使館のフランク・オチェレ次期大使、元駐ガーナ大使二階尚人氏、在ガーナ日本人会の田村芳一会長ら約80人が参列。顕彰活動に取り組む公益財団法人野口英世記念会(猪苗代町)の八子弥寿男理事長は「没後90年、博士も喜んでいるだろう」とあいさつした。
 ガーナの関係者は野口の遺影の前で、死者を悼む伝統のドラム演奏を披露。軽快なリズムが本堂に響いた。オチェレ次期大使は「ガーナでは野口博士の研究を基に医療研究所が日本の支援で設立された。今や世界に通じる研究所になった」とたたえた。
 参列者は読経、焼香の後、本堂横の墓前に手を合わせた。
 続いて野口と同時代にペルーに渡り、後に世界遺産となったマチュピチュ村の初代村長野内与吉氏(福島県大玉村出身、1895〜1969年)の生涯について、孫の野内セルサ良郎さんが記念講演した。
 記念会主催の命日祭は毎年5月21日の命日に開催している。

◎ガーナから寄贈の遺体所見 記念会が展示保存へ

 野口英世記念会は21日、ガーナで見つかった野口の遺体を解剖した際の病死だとする所見を記録したノートの寄贈を受け、野口英世記念館(福島県猪苗代町)で展示保存することを明らかにした。6月9日に公開を始める。
 ノートは1979年にガーナで見つかり、記念会が99年に修復。その後、所在不明になり、2010年に再度見つかった。
 記念会の職員がガーナに赴き、野口の命日の21日、関係者から資料を受け取った。記念会の八子弥寿男理事長は「野口が自殺した説を否定する確実な資料。記念館で保管し、伝えていきたい」と話した。


関連ページ: 福島 社会

2018年05月22日火曜日


先頭に戻る