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「H氏賞」受賞の十田撓子さんが朗読 詩の世界に浸る

作品を解説する十田さん

 「詩の芥川賞」と呼ばれるH氏賞を今年受賞した秋田市の詩人十田撓子さん(41)の特別講座「ことばと生きる〜はじめの詩学」が19日、同市のあきた文学資料館であった。十田さんによる作品の朗読や解説があり、市民ら約50人が詩の世界に浸った。
 受賞作となった初の詩集「銘度利加(めとりか)」では、出身地の鹿角市大湯の歴史を掘り下げた。十田さんは、戊辰戦争などで負けた人が来る「敗者の地だった」と指摘。作品の一節で「敗残者、脱走者、迫害された者(中略)故郷を二度と見ることは叶(かな)わない北の辺境をさまよう一群」と表現した。
 作品解説でリンゴ農家の祖父の死をテーマにした詩に触れ、「リンゴ園に立った時、祖父が見た物の記憶が自分に流れ込んだ感覚になった。それを詩にしたかった」と述べた。
 十田さんは「詩は、言葉を使って言葉以外の何かを表現するものだ」と説明。「皆さんも故郷を思い出し、作品づくりのきっかけにしてほしい」と述べた。


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2018年05月22日火曜日


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