宮城のニュース

ドローンでマンション外壁調査 落下対策で足場不要 宮城のNPO普及目指す

外壁の状況を調べるドローン

 NPO法人のドローンサポート東北(宮城県村田町)は22日、小型無人機ドローンを落下させない特許技術を活用し、仙台市青葉区のマンション外壁の損傷状況を調査した。関係者は「足場を組むなど従来の方法と比べ、低コストで安全。他の高層建築物でも利用できる」と普及を目指す。
 8階建てマンションで特許技術を取得した群馬県のベンチャー企業、宮城県建築士事務所協会の協力を得て実施。外壁と並行して1.5メートル離れた部分に「ライン」と呼ばれる丈夫なひもを張り、ドローンをつるした。操縦者がドローンを移動させながら外壁を撮影し、ひび割れや融解の有無などを画像でチェックした。
 ドローンは赤外線カメラを搭載し、外壁の温度変化でも傷み具合を把握。ラインは垂直方向に張ることもでき、調査コストは30万〜100万円程度を見込む。
 建築関係者によると、仙台市内には現在、約1400棟のマンションがある。一般的な外壁調査は1級建築士らが目視したり、専用の棒でたたいたりして行う。足場を設ける場合は多額の費用がかかるという。
 東北のマンション管理組合関係者は「多くの場合、住民でつくる管理組合が維持・管理し、外壁調査に多額の費用を捻出するのは難しい」と指摘。視察した建築物調査会社の担当者は「落下しない点が一番いい。時間とコストを削減できるのは有効だ」と話す。
 ドローンサポート東北の後藤賢一副理事長は「近年、マンションの外壁劣化による事故が相次いでいる。特許取得企業などと連携して全国でラインドローンの使い方を指導したい」と話す。連絡先は後藤氏090(3753)8765。


関連ページ: 宮城 経済

2018年05月23日水曜日


先頭に戻る