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<汚染廃>黒川も試験焼却 仙南に続き2例目

焼却炉内の状況を確認する職員

 東京電力福島第1原発事故で発生した放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物に関し、黒川地域行政事務組合は22日午前0時すぎ、試験焼却を始めた。試験焼却を予定する宮城県内4圏域のうち、既に開始した仙南に続き2例目となる。
 試験焼却は、宮城県大和町吉田の環境管理センターに3月完成した新ごみ焼却施設で実施。町内から搬入した1キログラム当たり400ベクレル以下の牧草1トンに一般ごみ49トンを混ぜて燃やした。
 焼却開始後、施設の周囲5カ所で空間放射線量を測り、通常の数値から変動がないことを確認。燃やした後に生じる灰は23日、同町の一般廃棄物最終処分場に埋め立てる。センターの鎌田節夫所長は「線量に異常はなく、焼却も問題なく進んでいる」と語った。
 計画では大和、大郷両町と宮城県大衡村に保管される稲わらと牧草計約30トンを半年かけて燃やす。第1回は22日から5日間、大和町の牧草を1日1トンずつ焼却し、2〜3週間かけて安全性を検証する。確認されれば、2回目に大衡村の1キログラム当たり400〜1000ベクレルの牧草を焼却。3回目は大郷町の1000〜2000ベクレルの稲わらを予定する。
 事務組合によると、3町村に保管される汚染廃棄物は計583.6トン。146.3トンは試験分を含めて焼却し、残りの400ベクレル以下の437.3トンは農地にすき込むなどして処理する。
 住民団体「ふるさと黒川の生命と水を守る会」は22日、「試験焼却で放射性セシウムが大気中に漏れる恐れがあり、安全性が証明されていない」として焼却中止を求める文書を事務組合宛てに提出した。


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2018年05月23日水曜日


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