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<仙台六大学野球・総評>福祉大、安定感ある戦い 工大と宮教大奮闘、実力接近

 春季リーグは東北福祉大が2季ぶり69度目の頂点に立ち、21日に閉幕した。選手層の厚さがわずか1敗での栄冠をもたらした。
 打線は上位の中野、吉田、中軸の元山、下位の西山ら好打者がそろい、いずれも打率3割を超えた。打線に切れ目がなかった。
 昨秋未勝利の左腕山野が4勝。防御率はリーグ2位で安定していた。開幕前にけがで離脱した主戦津森も第5節で復帰。好救援で流れを引き寄せると、椋木、佐川ら1年生も力を発揮した。
 2位仙台大は福祉大との直接対決2連敗が全てだった。2回戦は七、九回につくった満塁の好機でいずれも無得点。勝負どころで一打を欠いた。盗塁王の望月や長打力のある鳥井、佐野らタレントがそろうだけに、秋の奮起を期待したい。
 東北工大は14年ぶりのAクラス(3位以上)復帰。原動力は主戦佐藤洸だ。6試合で防御率0.60という抜群の安定感でチームを支えた。野手も4番佐藤寿が打線をけん引。打線全体の勝負強さも光った。
 学院大は4位でリーグ創設以来初めてBクラスに転落した。昨年の主戦鈴木遼太郎(現日本ハム)が抜けた穴を埋められなかった。2年後藤が先発、救援とフル回転したが、他の投手は四球から崩れる場面がしばしば見られた。失策が失点に絡むケースが目立ち、自滅した試合も多かった。
 宮城教育大は3季ぶりに最下位を脱出して5位。福祉大に唯一の黒星をつけるなど5勝を挙げる大健闘を見せた。積極的な走塁でプレッシャーをかけ、短いイニングで投手を代える継投策がはまった。
 6位東北大は内野手登録の宮下をマウンドに上げざるを得ないなど投手の駒不足に泣いた。
 工大、宮教大の奮闘ぶりを見ると、各チームの実力が接近してきたように感じる。秋は各選手が課題を克服し、より観客を楽しませる熱戦を見せてくれることを期待したい。(大谷佳祐)


2018年05月23日水曜日


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