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<ホッキガイ漁>がれき撤去昨年度で終了 900ヵ所取り除けず 宮城・山元

宮城県山元町沖でがれき撤去を担ったクレーン船=2017年1月、宮城県山元町の磯浜漁港

 東日本大震災の津波で宮城県山元町特産のホッキガイ漁場にコンクリート片など大量の海中がれきが発生した問題で、県などの撤去作業が2017年度で終了していたことが23日、分かった。県と国は12〜17年度に断続的に実施した調査で約6370カ所のがれきを確認。このうち85%程度を撤去したが、少なくとも約900カ所は取り除けないままになっている。
 撤去現場の海中は砂地で、波の状態によって新たながれきが現れる。当初は18年度にも終える見通しだったが、完全な撤去は難しいことから、県は費用対効果も考慮して17年度でいったん終了した。水深が浅いため撤去船が入れない場所や、撤去の難しい大きながれきが多数あるという。
 12年度の調査で、がれきが4168カ所で見つかり、県と国がクレーン船などで約97%を撤去。16年度調査で新たに確認された1313カ所は約91%を取り除いた。17年度調査でも886カ所で発見され、同年度は主要漁場を中心に約180カ所を撤去して作業を終えた。
 撤去の対象地域は南北約10キロで、遠い所は岸から1キロ前後の地点で実施した。
 山元町のホッキ漁は13年11月に試験操業を開始。がれきの影響を受けにくい「噴流式マンガ」と呼ばれる新しいタイプの漁具を支援団体から提供され、操業を続けてきた。噴流式マンガは現在、借り受けも含めて3基を使っている。
 県の担当者は「今年の冬に始まる来シーズンの状況をみて今後の対応を決めたい。新しい漁具を活用しても漁の本格再開が困難であるようなら、撤去の再開を検討することもある」と話す。


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2018年05月24日木曜日


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