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話そう あの日の教訓 雄勝小・中生が防災ワークショップ

震災当時の児童らが避難した裏山で、佐藤さん(右)の話に聞き入る児童生徒

 東日本大震災の記憶が薄い子どもたちに震災の教訓を継承し、防災意識を培ってもらおうと、宮城県石巻市の雄勝小(児童21人)と雄勝中(生徒14人)は23日、全児童生徒を対象にした防災ワークショップを開いた。
 津波で被災した旧雄勝小跡地に集まり、当時の児童らが避難した裏山を登って経路を確認した。雄勝地区の街を見渡せる場所で、同地区で被災して母と祖母を失い、語り部として活動する佐藤麻紀さん(46)の話を聞いた。
 佐藤さんは、大きな揺れを感じてから避難するまでの緊迫した様子を説明。「雄勝は津波が来たら生と死が背中合わせにある地域。命を失わないためにはどんな備えが必要なのか、保護者と話してみてほしい」と訴えた。児童生徒は真剣な表情で聞き入った。
 小学2年の阿部穂香さん(7)は「初めて震災の時の話を聞いた。津波はとても怖いと思った」、中学3年の阿部洋都さん(14)は「自分も津波を経験した。震災の教訓を広く伝える役割を果たしていきたい」と語った。
 震災の津波で、旧雄勝小と旧雄勝中は全壊した。両校は昨年4月、それぞれ旧大須小、旧大須中と統合。同8月から小中学校が併設する新校舎で授業を行っている。


2018年05月24日木曜日


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