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<ホッキガイ漁>がれきに負けぬ 水揚げ回復へ 噴流式漁具購入を町補助 宮城・山元

噴流式マンガを投入する漁師(山元町提供)

 宮城県山元町は本年度、がれきの影響を受けにくいホッキガイの漁具「噴流式マンガ」を購入する漁業者に補助を出す方針を決めた。県漁協仙南支所山元の7組合員の申請を見込み、震災後に激減した水揚げの回復を期待している。

 新漁具は海底で引く捕獲漁具「マンガ」に海水の噴出口を取り付けたもので、水圧でホッキを砂の中から掘り出して採取する。鉄製の長い爪で砂から貝をかき出す従来の方式に比べ、がれきに引っ掛かりにくく漁業者の安全性が向上するメリットもある。
 町は1基(約450万円)につき55%の補助を出す方針で、補助金計1732万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を6月議会に提出する。
 ホッキは町の特産品で、震災前の水揚げ量は年35トンと県内一だった。震災後の水揚げは年1〜2トン程度で推移していたが、昨シーズン(2017年12月〜18年3月)は噴流式マンガの導入などで13.9トンにまで回復した。
 県漁協仙南支所山元の猪又賢運営委員長は「町の特産品を絶やさないために新漁具を使って徐々に水揚げを増やしていきたい」と語る。
 町は来春、同町坂元地区で農水産物を扱う直売所を開設する。町産業振興課は「直売所の目玉の一つになるホッキをたくさん水揚げしてもらいたい」と期待している。


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2018年05月24日木曜日


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