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<ふでいち>地域の再生は買い物から 丸森・筆甫地区に住民出資の共同店舗オープン

買い物客でにぎわう「ふでいち」。地元の山菜などを提供する

 宮城県丸森町筆甫(ひっぽ)地区の住民の出資を基につくる共同店舗「ひっぽのお店ふでいち」が、同地区中心部にオープンした。一般社団法人「筆甫地区振興連絡協議会」が運営し、特産のへそ大根など地元の農産物や住民向けの日用品などを販売する。東京電力福島第1原発事故で打撃を受けた地区の再生に向けた拠点として、住民に歓迎されている。

 店舗は鉄骨平屋で、面積約140平方メートル。みやぎ仙南農協旧筆甫支所の空き店舗を改修した。ワラビやフキといった地場産の山菜や野菜などを提供する。
 地区全世帯の約6割に当たる140戸が計約220万円を出資。クラウドファンディングなども募り、約610人から計約700万円を集めた。町からも200万円の補助を受け、改修費と当面の運営費を工面した。
 地区の高齢化率は4月末現在で51.56%と高い。住民の買い物の利便性を向上させるため、移動販売を8月に始める予定。地区内の2方面をそれぞれ週2回程度、販売車が回り、困りごとの相談にも応じる。
 20日に現地であった開店式で、協議会の引地弘人会長は「地区で豆腐1丁も買えず、店を心待ちにしていた住民が多かった。高齢化が進む地区の見回りにもつなげる」と話した。
 保科郷雄町長は「原発事故の痛手から立ち上がる姿勢に感動する。人口減と過疎化が厳しいが、店の活用で交流人口を拡大し、地域を活性化してほしい」と述べた。
 買い物に訪れた同地区在住の引地里子さん(71)は「今まで町の中心部や伊達市梁川まで行っていたので、ちょっとした買い物ができて便利。地区外の人も来て、筆甫がにぎやかになるといい」と話した。
 営業は午前10時〜午後5時。土日曜は午後4時まで。水曜定休。連絡先は0224(51)8969。


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2018年05月25日金曜日


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