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<小動物と暮らす>フェレット編[2]感染症しっかり予防

生命に関わる病気から大切なペットを守るため、しっかり予防を

 フェレットの病気で、フィラリア症と犬ジステンパー感染症は予防できます。どちらも、犬がかかると生死に関わる恐ろしい病気です。「え、フェレットもかかるの?」と思われる方も多いかもしれません。
 フィラリア症は、蚊に刺された時、目に見えないほど小さなフィラリア成虫の子虫が体に入ります。子虫は心臓で約20センチの大きさの成虫になります。
 心臓を取り巻く血管に入り込むと即死亡することもあります。慢性的な症状ではせきや腹水などが挙げられます。症状が出る頃にはかなり体にダメージがあり、根治は難しくなります。
 蚊の発生時期になったら月1回の飲み薬で100パーセント予防できます。動物病院で毎年必ず薬を処方してもらってください。
 犬ジステンパーはウイルス感染症で、死亡率は90%程度にもなります。年1回のワクチン接種で予防できるので、こちらも忘れずに毎年行ってください。
 フェレットは好奇心旺盛で、よく異物を飲み込みます。トイレの砂で、特にペーパー素材のものは最も危険です。「うちのフェレットはフード以外口にしない」と思っている方も多いのですが、魔が差すことがあると思っていてください。
 小さい動物なので、本当に小さな物でも腸に詰まります。具体的には小指の先(小豆大)くらいで詰まります。縫いぐるみのスポンジ、ハンモックの切れ端、ラップ、コルク、毛玉など、室内のあらゆる物が危険です。腸閉塞(へいそく)になると手術が必要になるので、目が届かぬとき、絶対に室内に放っておかないでください。
 プラスチック素材の床やトイレがある場合、皮膚炎による脱毛に気を付けてください。足が短いため度々尻尾や腹部を擦ります。それで炎症が起きるのです。特に、老齢や肥満のフェレットは注意が必要です。ハンモックの取り付け金具がとがっていると皮膚を傷つけたり、引っ掛かったりの事故の可能性もあります。
 フェレットの寿命は6〜7年程度です。天寿を全うできるよう、病気を予防し、けがの起きない環境でしっかり飼育してあげてください。(獣医師・川村康浩)


2018年05月25日金曜日


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