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東北の上場企業、27社黒字 製造業など堅調 2、3月期決算

 東北6県の上場企業の2018年2、3月期決算が出そろった。金融を除く計30社のうち、純損益は27社が黒字を確保し、売上高は22社が前期(全31社)を上回った。好調な輸出を背景に製造業が堅調に推移し、小売業はやや持ち直した。東日本大震災の復興需要の収束で建設業は伸び悩んだ。

 各社の決算状況は表の通り。純損益は増益が15社、減益が12社。2社は赤字に転じ、1社は赤字幅が拡大。売上高が前期を上回った社は、前期より7社増えた。
 業種別は、製造業が前期より勢いが落ちたものの好調を維持。東北特殊鋼(宮城県村田町)は半導体関連の部品受注で増益。東邦アセチレン(多賀城市)は、自動車部品メーカーの設備投資需要が一巡して減益となった。
 小売業は苦戦した前期から持ち直す動きが見られた。やまや(仙台市)は酒販の歳末商戦で前年実績を上回ったことなどから増益に転じ過去最高益。ヤマザワ(山形市)はドラッグストアの売り上げが堅調だったが、人件費などの経費が高止まりして減益となった。
 建設業は、ユアテック(仙台市)と山大(石巻市)は前期に続けて減益だった。商社・物流は5社とも売上高が伸長。センコン物流(名取市)は、新規事業関連の貸倒引当金繰入額の計上で純損失を計上した。
 30社のうち、純利益は東北電力が最高。燃料費高騰の影響で減益となったが、472億円を確保した。2番は日東紡(福島市)の102億円。グラスファイバー事業で付加価値の高い製品の販売が好調だった。薬王堂(岩手県矢巾町)なども過去最高を更新した。
 幸楽苑ホールディングス(郡山市)は、16年9月の異物混入の影響が長引いて収益が悪化した店舗の減損損失などに伴い、32億円の純損益赤字に転落した。バイオベンチャーのヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(鶴岡市)は、研究開発費への先行投資などで4期連続の純損益赤字。
 19年2、3月期は28社が純損益の黒字を見込む。小売業を中心に16社が増益と予想。製造業や情報・サービスなどの10社は減益の見通しを立てた。


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2018年05月25日金曜日


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