広域のニュース

<ニホンジカ>青森県内で目撃急増 北東北3県で連携、対策検討へ

 青森県内で2017年度に目撃されたニホンジカが前年度の1.4倍に上ることが県のまとめで分かった。農林業の被害や生態系への影響が懸念されることから、県は岩手、秋田両県の関係自治体とも連携しながら、本年度の対策を検討する。
 17年度に県に報告されたニホンジカの目撃頭数は計222頭で、前年度から62頭増え過去最多となった。地域別では、岩手県境に近い三八地域で前年度から34頭減少し78頭にとどまったものの、他の5地域全てで増加した。中でも前年度ゼロだった下北地域で18頭と2桁を記録した。
 青森県自然保護課の担当者は「目撃された頭数なので、重複があるなど正確な数値ではないが、県内での活動範囲は広がっている」と説明する。
 県内のニホンジカは明治期の1910年代に絶滅したとされるが、ここ数年で目撃頭数が急増している。餌などを求め、岩手、秋田両県から県境を越えて流入しているとみられる。昨年8月には、鯵ケ沢町の白神山地の世界遺産核心地域で生息が初めて確認された。
 このため、県は昨年12月〜今年3月、53頭の目標を掲げて捕獲事業を実施し、三八地域で9頭を捕獲した。目標には届かなかったが、県は「初めての事業としては成果があった」(自然保護課)と評価している。
 県は、今年1月に初めて開いた北東北3県で情報共有を図る対策協議会を継続するほか、6月初めに捕獲事業を科学的な側面から検証し、本年度の捕獲計画をまとめることにしている。


関連ページ: 広域 社会

2018年05月26日土曜日


先頭に戻る