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ヤマボウシを風化防止のシンボルに 栗原・若柳の商店街に苗木植樹

ヤマボウシの苗木を植える迫桜高生ら

 2008年の岩手・宮城内陸地震の被災地、栗駒山麓に由来するヤマボウシの苗木が25日、栗原市若柳の南大通商店街に植樹された。6月14日で内陸地震から10年。関係者は「市木でもあるヤマボウシの成長を地域で見守り、風化防止につなげたい」と願う。

 植樹されたのは、同市一迫の住民有志らが08年の秋、地震の崩落現場に残っていた成木から採種して自宅などで育てた苗木。同市若柳の中心部にある南大通商店街振興会(佐藤俊雄会長)が「崩落被害に耐えたヤマボウシを通りのシンボルにしたい」と申し出て譲り受けた。
 商店街では昨年春、歩道整備に伴う工事で長年親しまれていたイチョウの木40本が伐採され、振興会がイチョウに替わる緑を探していた。
 苗木は高さ約1メートル。地元ロータリークラブなどの協力を得て、約240メートルの商店街通りの歩道両側に計37本が植えられた。
 植樹には迫桜高の生徒30人も駆け付けた。野球部で3年の田中秀人さんは「小学2年だった地震当時のことはあまり覚えていないが、苗木の話を聞いて身近に感じた」話した。ボランティアクラブの3年佐藤亜衣莉さんは「地域活性化の一助になれた」と喜んだ。
 振興会は苗木を迫桜高、若柳中、若柳小にも寄贈した。佐藤会長は「商店街は児童生徒の通学路にもなっている。次代に伝える子どもたちが、このヤマボウシのようにたくましく育ってほしい」と述べた。


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2018年05月27日日曜日


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