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仙台「とっておきの音楽祭」全国ネット設立へ

昨年6月の「とっておきの音楽祭2017」。仙台で生まれた音楽祭が全国に広がっている=仙台市青葉区

 障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しむ「とっておきの音楽祭」を仙台市で主催する実行委員会が6月2日、全国ネットワークを旗揚げする。音楽祭は2001年に仙台で始まり、昨年までに12都府県の18市に広がった。実行委は「結束して心のバリアフリーを全国に発信したい」と意気込む。

 音楽祭は「みんなちがって みんないい」を合言葉に障害者らが歌ったり楽器を演奏したりして市民と交流するイベント。音楽祭の参加者が「自分たちの街でも開きたい」と各地で企画し、03年に栗原市や秋田市、05年に東松島市や会津若松市でそれぞれ同名の音楽祭が始まった。
 休止した市もあるが、開催の動きは全国に広がる。昨年は熊本市や兵庫県篠山市でも開かれ、今年は堺市や大阪府泉佐野市が初開催に向けた準備を進める。
 宮城の近県の音楽祭との間で、障害者の出演やスタッフの手伝いなど相互協力や交流が進む中、「情報共有の場が欲しい」との声が上がった。仙台の実行委は昨年6月、音楽祭に合わせて意見交換会を開き、全国ネット設立を提案。出席した13市の担当者全てが賛同し、準備を進めてきた。
 設立総会は仙台市内で開き、会則の承認や代表者選出のほか、情報交換に向けた定期的な会合の開催を決める。のぼり旗の共通化やテントの共有、出演者やスタッフの協力態勢などを話し合い、相互に運営上の課題解決を図る。
 仙台の主催団体、NPO法人「とっておきの音楽祭」の菊地新生(あらき)事務局長(44)は「互いに協力して音楽祭開催の輪を広げる。20年の東京パラリンピックに合わせ、全国の障害者たちが集う音楽祭も企画したい」と話す。
 今年の音楽祭は6月3日に開催。青葉区の勾当台公園市民広場が主会場で、定禅寺通やJR仙台駅周辺などで県内外の322団体の約2500人が多彩なステージを繰り広げる。


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2018年05月28日月曜日


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