岩手のニュース

<ほっとタイム>シダレモモ、ツツジ、サルスベリ… 四季楽しむ庭園に

花々が咲き誇る観楽楼

◎親子2代で造園 岩手・一関の「観楽楼」

 シダレモモ、ツツジ、サルスベリ…。季節の移ろいとともに、庭園は鮮やかに表情を変えていく。
 岩手県一関市藤沢町の「観楽楼(かんらくろう)」に、今年も大勢の人々が花を目当てに足を運ぶ。庭主佐藤静雄さん(74)が父龍雄さんと親子2代で造り上げた庭園だ。
 土地は元々一家の家計を支える葉タバコ畑だった。半世紀前、真夏の重労働にへきえきした静雄さんが、龍雄さんの猛反対を押し切って庭園を造り始めた。
 「藤沢に桃源郷をつくりたいんだ」。龍雄さんも息子の熱意に折れ、手入れを手伝うようになった。
 「随分逆らったけど、俺が勤めに出てからはおやじの協力が本当にありがたかった。いいタッグだったよ」と静雄さん。毎年500〜1000本の挿し木を植え、枯死にもめげず、2人で地道に育ててきた。
 春の観桜イベントが定着するのを見届けて龍雄さんは2010年、94歳の天寿を全うした。8000本まで増えた今も静雄さんは「完成はない。人生と似ている」と笑う。
(一関支局・浅井哲朗)


関連ページ: 岩手 社会

2018年05月28日月曜日


先頭に戻る