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<アングル秋田>鳥海ダムに沈みゆく集落 「桃源郷」の美60年活写

【記録】三浦さんが約60年間で撮影した写真は少なくとも6000枚以上。「豊かな自然に囲まれ四季折々で違った表情を見せる百宅は、私にとって桃源郷」

 かやぶき屋根の向こうに鳥海山を望む。深い雪が解けた集落は緑の輝きを増し、春耕が進む。
 秋田県由利本荘市鳥海町百宅(ももやけ)。2028年完成予定の鳥海ダム建設に伴い、ダム湖に水没する集落だ。
 同市の農業三浦繁忠さん(82)は百宅の姿を残そうと、約60年間にわたりシャッターを切り続けている。
 「法体(ほったい)の滝」を撮りに訪ねたのをきっかけに、豊かな自然や人々の営みに心を奪われた。「ここにしかない景色がたくさんある」
 三浦さんは7月上旬に市内で百宅の写真展を開く。「ダムに沈んだ後に写真で昔を振り返るのではなく、多くの人に今の百宅の美しさを知ってほしい」と話す。
(秋田総局・佐藤駿伍)


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2018年05月28日月曜日


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