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DJ献血マン、仙台市中心部に現る ユーモアと思いやりの話術「面白いw」と評判

「お時間よろしければ仙台三越向かいのビル6階の献血ルームへ」と呼び掛ける熊谷さん

 仙台市青葉区一番町3丁目の仙台フォーラス前で、爽やかに献血を呼び掛ける男性がいる。宮城県赤十字血液センター職員の熊谷永遠(とわ)さん(20)。軽妙な語り口で交通整理に当たる「DJポリス」をほうふつとさせるその話術、市民の間で「DJ献血マン」と話題になっている。
 呼び掛けは笑顔から始まる。
 晴天の日は「信号をお待ちの、この太陽のように輝かしい心をお持ちの皆さまに献血のご協力をお願いいたします」。必要な血液型などの説明中、信号は赤から青へ。「日差しが強く暑い日。どうぞ小まめな水分補給と休憩に努めてください。それでは信号、青に変わります」
 行き交う人々に耳を傾けてもらおうと昨年5月ごろから工夫を重ね、今のスタイルにたどり着いた。
 花巻市出身。中学1年の時、東日本大震災で救護に取り組む日本赤十字社の活動をテレビで見て感銘を受け、赤十字のボランティアに携わった。仙台市の医療系専門学校に進んだが「もっと活動に関わりたい」と1年で退学。現在の仕事に就いて2年目になる。
 職場は青葉区一番町4丁目の「杜の都献血ルームAOBA」。年間約2万人が訪れる。利用者アンケートで献血のきっかけの1位は「呼び掛けの人の声」。だからこそ手を抜けない。
 世界陸上のリレーで日本勢が活躍すれば「患者さんも命のバトンを待っています」と盛り込む。光のページェント期間は「患者さんたちは命の光、希望の光を必要としています」と訴える。思いやりとユーモアが詰まった言い回しは、インターネット上でも「トーク術面白いw」「通るたびに笑ってしまう」と評判だ。
 若年層の献血協力者が伸び悩む中、上司の角田正樹係長(48)は「若者の確保に向けて頑張ってほしい」と見守る。
 雨の日や昼下がりなど熊谷さんは献血者の少ない時間に街頭に立つ。
 「患者さんは今この時間も皆さんの献血へのご協力をお待ちでございます。快適な環境の献血ルームを用意しておりますので、ぜひ定期的にお越しください」


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2018年05月29日火曜日


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