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<E番アナの応援席>数字の影響/勢いもたらす好記録を

菅生翔平アナウンサー

 ソフトバンクの内川聖一内野手が高卒右打者では最速となる1800試合での2000安打を9日、達成しました。右打者は内野安打が少ないために到達が難しいといわれているだけに本当に素晴らしい記録です。
 内川選手に弟子入りし毎年自主トレーニングを共に行っている上林誠知外野手(仙台育英高出)は14打席の足踏みがあったことについて「皆、毎回ベンチで立って打席を見守って、気を使いましたよ。でも達成した次の試合からはめちゃくちゃ打ってますからね」と話していました。やはり大記録達成の重圧は計り知れないものなのでしょう。
 一方、東北楽天は5月に入っても苦しい戦いが続いています。その東北楽天のチーム状況と記録、数字について見ていきたいと思います。6日に31試合で自力優勝が一度消滅。自力1位が29試合で消滅した2005年以来、球団ワースト2位の不名誉な記録となってしまいました。
 その直前にコーチ陣の配置転換が行われ、2軍から1軍の打線の立て直しに当たることになった栗原健太打撃コーチは就任直後「僕も現役時代はそうだったけど、低い打率が目に入った時はガクッと気が落ちてしまって、バットが出なくなるものなのですよ」と話していました。だからこそ「どんどん振って大胆にいってほしい」ようです。
 野球中継においても数字というのは重要な要素。私も普段から触れる機会が多い打率や本塁打の数字は、いずれ本来の実力に近いところまで戻ってくるものだとは思っていました。ただ、選手の状態が戻る過程で、数字自体が選手の調子に影響を与えるというのは改めて勉強になりました。
 打線の調子が上向きつつある中で、平石洋介ヘッドコーチは「開幕でつまずき、皆が打たなきゃいけないと、こちらの想像以上に選手が責任を感じてしまっていた」と振り返っていました。個人の数字が全体的に落ち込んだシーズン序盤、それに伴ってチームの成績がついてこない。これらの成績、数字が選手に与えた影響というのは非常に大きかったということでしょう。
 その中で、数字の呪縛から解き放たれたいい例が内田靖人内野手。13日に今季初ソロを打つと、早くも自己最多の4本塁打。こういった選手が交流戦で増え、数字がチームに勢いをもたらす日をファンの皆さまと共に待ちたいと思います。(菅生翔平/東北放送アナウンサー)


2018年05月29日火曜日


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