山形のニュース

<ほっとタイム>看板娘、自立への卒業

笑顔を振りまきながら客に日本酒を注ぐ粟野さん

◎米沢の居酒屋「結」で就労訓練

 6月に「卒業」し、実社会に羽ばたく。2016年2月から2年4カ月。米沢市の会員制居酒屋「結(ゆい)」のホールに立ち続けた看板娘粟野百花(ももか)さん(23)は今、自信に満ちている。
 中学、高校時代。周囲になじめず過呼吸に苦しめられた。何とか卒業したものの、不安や極度の緊張に襲われた。つまずきかけた時、就労訓練の場となっている結に出合った。
 不登校や引きこもりの若者たちの自立を支援するNPO法人「With優(ゆう)」が13年2月に始めた店だ。粟野さんを含めこれまで50人ほどが働き、約40人が巣立った。会員は約4400人。地域が店と若者を見守り、支える。
 「人と目も合わせられないほど内向きだった」。法人代表の白石祥和(よしかず)さん(37)は、入店当初の粟野さんの様子を覚えている。
 「失敗してもいいんだよ」。結の教えの下、対人関係が苦手だった粟野さんは徐々に仕事を覚え、自信を取り戻していった。
 「こんなふうに笑えるなんて想像もできなかった」。今ではトレードマークの笑顔を浮かべて振り返る。(米沢支局・相原研也)


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2018年05月29日火曜日


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