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長井の山の魅力で観光振興 上智大の大村さん、大学休学し地域おこし隊員に

アウトドアを通じた長井市の観光振興に取り組む大村さん

 山形県長井市の地域おこし協力隊員に今月から、上智大外国語学部4年の大村航太郎さん(23)が新たに加わった。大好きなアウトドアで市の観光振興に貢献したいと、大学を休学し、人口約2万7000の小さな街に飛び込んだ異色の隊員だ。

 生まれも育ちも横浜市の大村さんは、長井での暮らしに魅了され、本年度末までの休学期間を実社会での実践に充てている。
 高校時代から本格的に登山を始めた大村さんは、上智大でアウトドアサークルに所属し、熱心に活動してきた。3年時には別のアウトドアサークルを創設して部長を務め、ラフティングの全国大会の運営に携わるなど活躍した。
 将来的にアウトドア関係の仕事に就きたいと漠然と考えていたところ、長井市東京事務所の職員と知り合い、実際に2度、長井を訪れ、魅力に触れた。
 「暮らすのに十分な都市機能があり、車ですぐの距離にたくさんの山がある。都会では考えられない、ぜいたくな自然環境に移住も考えた」と振り返る。
 地域おこし協力隊の制度を知り、応募のための準備期間として昨年10月から休学した大村さん。偶然にも市は山岳観光を誘客の柱に据えた事業展開を目指し、その人材を協力隊の枠で探していた時期で、すんなり採用につながった。
 具体的な仕事はこれからだが、市商工観光課の佐藤和之係長は「『やまがた百名山』に指定されている市内三つの山の観光振興に携わってもらう。若い視点から、特に女性が気軽に散策、登山できるような環境整備のアイデアを出して実現してほしい」と期待する。
 協力隊の任期は来年3月末までだが、復学して卒業後、さらに2年間働くことができる。大村さんは「来年3月まで経験を積んで大学に戻り、学業を修めてから、もう一度社会人として長井に戻ってきたい」と話している。


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2018年05月29日火曜日


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