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気仙沼復興の力に 3代目えびす像来夏にも復活へ 縮小版原型を公開

カツオを抱えた3代目えびす像の説明をする翁さん

 東日本大震災の津波で流失した宮城県気仙沼市魚町の神明崎にあったえびす像の再建を目指す住民団体「3代目えびす像建立委員会」は29日、新たなえびす像の縮小版の原型を公開した。カツオを抱えた躍動感ある銅像は、来夏にも現地に復活する。

 お披露目されたのは、仙台市出身の彫刻家翁観二さん(80)が作った高さ35センチのプラスチック製。実物(約1メートル70センチ)の約5分の1の大きさで、右足を踏みだし、左脇には気仙沼市が水揚げ日本一を誇るカツオを抱えている。
 翁さんから作品の説明を受けた委員からは「生き生きしている」「柔和な表情がいい」などの声の一方、「カツオの口はもう少し上がっている」と、気仙沼ならではの注文も付いた。
 1932年に建てられた初代のえびす像は、太平洋戦争の激化に伴い軍が回収。80年代後半に復元された2代目は津波で流失した。昨年8月に気仙沼商工会議所や漁業関係者らが建立委を組織し、再建に動きだした。魚はタイからカツオに変更した。
 翁さんは仙台市青葉区の勾当台公園にある谷風像などを制作した。気仙沼市役所にも作品が飾られている。「親近感のある場所が被災し、心を痛めていた。復興へ向かう気仙沼の力になるような作品に仕上げたい」と話した。
 今秋に完成し、2019年夏にも現地にお目見えする。建立委員会の臼井賢志会長(76)は「力強いえびす様の復活が今から楽しみだ」と話した。


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2018年05月30日水曜日


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