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ワンコインで上質な音楽を 2カ月に1回気軽に芸術楽しんで

プロの演奏を気軽に楽しめるワンコインコンサート=24日、仙台市宮城野区文化センターのパトナホール

 仙台市宮城野区文化センターのパトナホールで2カ月に1回、平日昼に開かれる500円のワンコインコンサートが人気だ。響きの良いホールで、仙台ゆかりの演奏家によるクラシック音楽などが楽しめる。384席ある客席のチケットは毎回ほぼ完売になるという。
 コンサートは、気軽に文化、芸術に親しんでもらおうと、文化センターが2014年1月に始めた。キャスティングや選曲などの監修は、仙台フィルハーモニー管弦楽団の前身である宮城フィルの初代常任指揮者を務めた宮城野区の作曲家、片岡良和さん(85)が手掛けている。
 プログラムは1回約1時間。ピアニスト田原さえさんら仙台市出身や仙台ゆかりの演奏家、オペラ歌手が出演し、モーツァルトやショパンらの著名な曲のほか、あまり知られていない曲も披露。なじみのある日本の歌謡曲も盛り込む。
 片岡さんは「クラシック音楽を聴いたことのない人に興味や関心を持ってもらい、他の作品に触れるきっかけを作りたい」と話す。
 平日昼に入場料500円でプロの演奏家による音楽を聴けるため、観客は市内の主婦やシニア世代のリピーターが多い。毎回行うアンケートには「この時間だけは私の特別な時間」「ワンコインで、素晴らしい演奏が聴けて幸せ」という声が寄せられ、評判は上々という。
 若林区の介護施設からは毎回、10人程度の利用者がスタッフと鑑賞に訪れる。施設に招く慰問とは違い、外出して他の観客とともに音楽を聴くことが、利用者の社会参画意識の高揚につながるという。
 文化センターの川合朝宗(ともむね)事務長(45)は「入場料を抑えているので、生の音楽に触れる機会の少ない人が、気軽に来場できる。地域に根ざしたコンサートを通じ、もっと芸術や文化に親しんでほしい」と語る。


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2018年05月30日水曜日


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