岩手のニュース

<陸前高田市>市民向け防災マイスター講座開講 自主防災組織の再活性化目指す

防災リーダー養成の大切さを学ぶ受講者たち

 東日本大震災で被災した陸前高田市が、市民向け防災マイスター養成講座を開講した。震災の教訓を取り入れた独自の講座で防災リーダーを育て、震災で停滞している自主防災組織の活動の再活性化を目指す。
 講座は12月まで計8回開講。気象や避難情報に関する基礎知識をはじめ、災害時の行動心理、地震による火災、避難所での栄養確保といった実践的なテーマについて専門家が講義する。
 20日の初回講義には、市民約30人が参加した。受講は無料で、全15単位のうち9単位以上を取得すると認定証が授与される。
 震災で祖父母を亡くした高校2年佐藤叶(かな)さん(16)は「受講していれば誰かに教えられる。災害時に助かる人が増えるのではないか」と講義に臨む。
 高校2年小野寺海衣(みい)さん(16)は、避難所体験を振り返り「子どもにはできることが限られ、悔しかった。積極的に活動できるようになりたい」と語る。
 震災前に8割だった市内の自主防災組織の組織率は現在66.8%。岩手県平均の85.3%を下回る。自主防災組織があっても約4割は活動を休止している。
 震災で旧来の地域コミュニティーが崩壊した上、移転先の高台では津波の心配がなくなったと自主防災組織の必要性を感じない人も少なくないという。
 受講者は随時受け付けており、市は来年度以降も講座を継続する方針。市防災課は「災害時は自助、共助が重要。月1回の講座が防災を考えるきっかけになってほしい」と呼び掛けている。


関連ページ: 岩手 政治・行政

2018年05月30日水曜日


先頭に戻る