山形のニュース

<山形大医学部>ゲノム蓄積へバンク運用 個々に最適な治療確立

専用ブースでバンクについて説明する看護師(左)=山形市の山形大医学部付属病院

 山形大医学部は同意を得た患者からゲノム(全遺伝情報)を集め、ゲノム医療研究に役立てる「山形バイオバンク」の運用を6月1日に始める。山形市内の付属病院を含む国内外の医師、研究者らが活用することで、患者に合わせたオーダーメード治療の確立や創薬の促進につながるとしている。
 従来は病気に応じて診断や治療が行われてきたが、患者によって治療効果や副作用に差が生じることが指摘されてきた。豊富なデータに基づき、個々の遺伝特性に応じた最適な治療を目指す。
 収集手順は、初診者に看護師がバンクについて説明した後、同意を得られれば研究目的の血液約7ミリリットルを採取する。付属病院の検体管理センターで保存し、ゲノム情報を蓄積する。
 厚生労働省は、がんゲノム医療の中核拠点病院として東北大病院など11施設を選定。山形大や宮城県立がんセンターなど100カ所を連携病院と位置付けた。山形大は連携病院の中で最も早く生体試料を蓄積する体制を整えたという。
 山形大は病気発症の遺伝的要素と生活習慣の関係を解明する研究の一環で、健康な山形県民約2万人の試料を既に採取している。今後バンクで集める試料と比較研究できるようになる。
 同大医学部の嘉山孝正参与は「副作用のない最適な治療につながり、患者の負担も減る。健康寿命も延びるだろう」と話した。


関連ページ: 山形 社会

2018年05月30日水曜日


先頭に戻る