宮城のニュース

<ベガルタ>ニアサイド突き得点力アップ 3−5−2へ布陣変更で効果

実戦練習で積極的にシュートを放つ野津田(右から2人目)。インサイドハーフとして果敢な攻撃参加を狙う=29日、仙台市泉サッカー場

 J1仙台が、得点力アップを目指して両ウイングバック(WB)脇のニアサイドを突く戦術に力を入れる。サイドライン際からのクロスよりも相手ゴール近くで決定的なパスやシュートを狙いやすくなる。チームは15試合で17ゴール(リーグ11位タイ)と得点力が足りない。戦術浸透のために基本布陣を変更し、攻撃のレベルアップを図る。

 ニアサイドとはペナルティーエリアの左右両端。意図する攻撃のイメージは図の通り。守備側がPKにつながる反則を恐れて強く当たりに行けず、攻撃側はゴール前へのパスや低いクロス、直接シュートなど選択肢が広がる。
 仙台が昨季から使う基本布陣「3−4−3」では、3トップの左右(シャドーストライカー)がニアサイドを突く役割を担った。昨季終盤は威力を発揮したが、今季は「対策を相当講じられた」と渡辺監督。通常〓の位置にいるボランチがニアサイドに下がるなどしてスペースを埋められ、相手を背負う形でパスを受け動きを封じられた。
 打開策が「3−5−2」への本格的な布陣変更。FWを2人に減らし、中盤の内寄りにインサイドハーフ(攻撃的MF)を2人配置する。インサイドハーフが両WBの横か斜め後ろに位置するのが重要。WBのパスを前向きで受けることで、ワンツーパスやドリブルなどプレーの幅が広がる。
 インサイドハーフに正面の守備選手が寄れば、空いたニアサイドに他の選手が入り込める。ボランチがマークに来ればDFラインの前のバイタルエリアが空く。効果的にスペースを生み出せるという理屈だ。
 インサイドハーフを担う選手は効果を実感している。MF奥埜は「スペースをつくる選手、パスを出す選手の両方の(ニアサイドを攻める)意識が高まっている」と手応えを語る。「ゴールに向かって仕掛けられる。練習からいい形を出せている」とMF野津田もうなずく。
 現在はリーグ戦7位。目標の5位以内へゴール量産は欠かせない。「チームはもっと強くなれる」と野津田。力強い言葉に自信がみなぎった。(佐藤夏樹)
(注)〓は二重の▽


2018年05月31日木曜日


先頭に戻る