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<福島第1原発事故>浪江復興拠点で除染着手 福島3例目

防護ネットを背に草を刈って除染を進める作業員

 環境省は30日、東京電力福島第1原発事故に伴う福島県浪江町の帰還困難区域で除染を始めた。居住可能な地域を設ける特定復興再生拠点区域(復興拠点)整備の一環で、双葉、大熊両町に続き県内3例目。浪江町は2023年春からの住民帰還を目指す。
 初日は復興拠点に指定された下津島地区の町道を除染。作業員11人が町道脇の地上1〜2メートル部分の草を刈り、熊手で堆積物をかき集めて運搬車に搬入した。
 1日当たり約6時間の作業で、100メートル間の道路の両側を除染する。周辺の空間放射線量は毎時1.72マイクロシーベルト。道路はその後高圧水で洗浄し、堆積物は破砕して町内の専用施設で焼却処分する。
 環境省はエリア内約400世帯の意向を確認し、家屋や敷地を除染するか解体してから除染するかを判断する。初年度は現段階で約60件の解体工事と計約30ヘクタールの除染工事を見込む。
 浪江町の復興拠点は「室原」「末森」「津島」の3地区計661ヘクタールが指定された。5年後以降のエリアの定住人口目標は1500。町は35年3月に帰還困難区域全域の解消を目指す。町内のうち海側の一部は避難指示が昨春解除され、現在は約270人が居住する。


2018年05月31日木曜日


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