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<学都仙台フリーパス>値上げ案可決、10月実施 仙台市議会予算特別委、与党会派は割れる

 仙台市議会予算等審査特別委員会は31日、2月定例会で継続審査とした市交通局の通学定期券「学都仙台 市バス・地下鉄フリーパス」の一部料金を引き上げる条例改正案を賛成多数で原案通り可決した。6月定例会での議決を経て、10月に値上げされる見込み。
 予算委の採決では、郡和子市長を支える市政与党3会派のうち、共産党市議団が反対し、対応が割れた。残る社民党市議団、アメニティー仙台の2会派と市政野党の各会派は賛成した。
 採決前の質疑で、共産の花木則彰氏は「値上げすれば利用客が減る。(市バス事業の)経営改善策になり得ないことは明らかだ。増収が必要であれば、フリーパスの購入者を増やす努力をすべきだ」と批判した。
 アメニティーの村上一彦氏は「当初の価格設定が安すぎたことが間違いの始まり。値上げは合理的で致し方ない理由がある」と理解を示した。社民市議団は「議案に賛成。継続審査すること自体が疑問」(辻隆一氏)として質問しなかった。
 野党会派は賛成に回ったものの、市の姿勢に厳しい注文を付けた。自民党の橋本啓一氏は「値上げは唐突感が否めない。市バス事業の経営改善計画で、運賃水準の検討は重点方針になっていない」と指摘した。
 公明党市議団の佐藤和子氏は「フリーパスは子育て世帯への支援になっている。なぜ今(値上げ)なのかという印象が拭えない」と語り、市民ファースト仙台の木村勝好氏は「市民に負担を求めるだけで、市は何の努力もしないのでは困る」とくぎを刺した。
 郡市長は「学生の移動支援の在り方を検討することは、利用促進を図る上で一定の効果がある。解決すべき課題は多いが、どんな方策が可能か検討したい」と答弁した。


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2018年06月01日金曜日


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